【相棒】シーズン21 水谷豊&寺脇康文のコンビ復活!ドラマ『相棒』の開始から23年!

相棒1水谷豊と寺脇康文

杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が初めてコンビを組んだ『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』の放送開始から23年が経ち、今も『相棒』という国民的ドラマで大人気です。

寺脇康文さんがドラマ「相棒」を離れてから14年後の秋、『相棒season21』がスタートし、亀山薫(寺脇康文)は移住先のサルウィン(架空の国)から帰国しました。

そして、冠城亘かぶらぎわたるの後を継いで、亀山薫が「相棒」に戻ってきました!

杉下右京と亀山薫の二人が、特命係の相棒として出会い、別れ、そして再会までを「相棒」のエピソードとともにご紹介します。

チョッピー
初代相棒の亀山薫が帰ってきた!薫ちゃんはシーズ7の9話で抜けたんだよね。14年ぶりの復帰だ♪
のびお
そして、シーズン21で復帰!これは、「相棒」が最終章に入ってきたってことだよな。

「相棒」第一回2時間SP 杉下右京と亀山薫の出会い!

土曜ワイド劇場「相棒」の第一回が放映されたシーンで、杉下右京の性格が表れている部分がありました。

杉下右京という人物を、このシーンが的確に表していると思います。

特命係に異動になった亀山薫が、実家が 営む酒造の酒を手に挨拶にきたとき、目薬をさしながら冷たくあしらった態度が印象的でした。

このときのシーンを水谷豊さんは次のように語っています。

右京がなぜ警察で働いているかというと、事件を起こした犯人を見つけ出したいという正義感の1点のみ。

それ以外の価値観って、そもそも持っていない人なんですね。

だから亀山くんがお酒を持ってきてくれたから、よくしてあげようとか、そういうことが一切ない。

亀山くんの話を聞いているときも、「亀山くも、過去の特命係のメンバーのように、長続きしないだろうな」と思っている・・そんな心境を想像しながら、目薬をさしていたと思いますね(笑)

出典元:週刊朝日22.10.28号

チョッピー
杉下右京が冷たい感じがいやだな!この性格は女性にもてないよ。

相棒が始まったばかりのころ、宅配便のドライバーが家に来た時のエピソードを語っています。

家にきた宅配ドライバーが僕に気がつきまして。

「『相棒』面白いですね、でも妻が言うんです。『水谷さんはあんな冷たい人じゃなかった。だから相棒はみたくない』って」

まあ、右京のタイプで、だれにでも好かれようとは思いませんが、そこまで嫌われてしまったかと。

その一方で、右京はうまくやったな、とも思いましたよ。

そこがまた魅力の一つでもあるのですから。

右京は正しいことを言っている。

ただ、時や場所を、かまわず言ってしまうだけで。

出典元:週刊朝日22.10.28号

今までの水谷豊さんを知っている人にとって、相棒の杉下右京は冷淡な人間に映ったのでしょう。

水谷豊が演じた「熱中時代」北野広大や、「あんちゃん」の住職田野中一徹事件記者「チャボ!」中山一太「刑事貴族」の刑事・本条慎太郎など、人間味がありコミカルな感じだったんです。

今までのドラマで、水谷豊さんをみてきた人たちにとっては、杉下右京は冷たい人間に映ったのかもしれませんね。

しかし、これは水谷豊さんが狙って考えた、杉下右京の人物像だったんです。

先輩の俳優さんからも「豊ちゃん、今演ってる役、いいの?あれで」と言われたんです。

「よくあんな嫌味な役を演るよね」って。

これはもう成功していると確信しました。

出典元:水谷豊自伝

のびお
水谷豊さんの思惑通りになったわけだ!女性には嫌われたけど、男性は逆にドラマが楽しみになったのかも、僕も「相棒」は大好きだよ!

「相棒」シーズン1が好調スタート!

相棒シーズン1
出典元:相棒シーズン1オープニング

「相棒」はシーズン1は3ヵ月間のワンクール放送でしたが、シーズン2からは6ヵ月間の2クール放送が定着しました。

最初はワンクール12話でしたが、シーズンが進むにつれて19話~21話まで増えました。

いまは、半年間2クールのドラマはほとんどないですよね。

「相棒」は現在も1シーズンは19~21話までやるので、稀有けうのドラマと言っても良いでしょう。

水谷豊さんは当時のことを、次のように語っています。

いきなり2クールというのは重いので、まずはワンクールからとお願いしたんです。

それで、当初に僕が想像していたのは、シーズン5くらいまでは行くだろうということです。

そのことを輿水さんやプロデューサーに話したら、「まだ始まってもいないのに、なぜ?」と驚いていましたね。

「これは面白いから、5年くらいはやらざるおえないと思うよ」と答えましたが、5年でも終わらなかったのは、嬉しい誤算ですね。

出典元:水谷豊自伝

水谷豊さんは「相棒」に対するコンセプトは、はっきりしていたみたいです。

チョッピー
「相棒」のコンセプトって決まっていたんだね!なんだったの?

大人がテレビを観なくなったと言われていた時代なので、大人を振り向かせるドラマをつくろ、と話し合いました。

エンターテインメントでありつつ、社会性も備えた作品をと。

もう一つ、みなさんが楽しんでくれているうちに終わらせたいと伝えていました。

視聴率が落ちてから終わったのでは、観る側にも我々にも残念な記憶しか残らなくなってしまいます。

出典元:水谷豊自伝

水谷豊さんはこんなことまで考えて、「相棒」がスタートしたんですね。

結果的に現在「相棒」は23年続いています。

ただ、みなさんが楽しんでいるうちに終わらせたい!という思いは段々近づいてきているのではないでしょうか?

亀山薫が再登場したことで、最終章に入ってきました

のびお
そうだよね!薫ちゃんが戻ってくるなんて思ってもみなかったし。杉下右京も最後の相棒は亀山薫って決めていたんだろうね。

しかし、23年前のシーズン1をいま観ても、ハラハラドキドキするんだから、「相棒」ってやはりすごい!

あと、無敵の杉下右京を「おまえ」呼ばわりする人物がシーズン1の第1話から出てくるのも、よく考えられている脚本だと感心しましたね。

杉下右京を警視庁内でスーパマン的存在にしなかった⁈

杉下右京と小野田公顕
出典元:TELASA 密会する杉下右京と小野田公顕

水谷豊さんは「相棒」をシーズン化するにあたり、必要なことが2つあると考えたそうです。

一つは、「相棒」は推理サスペンスであると同時にキャラクタードラマとしても面白くなければならないこと。

もう一つは、杉下右京が警視庁の中で敵なしのスーパーマン的な存在にならないように、かなわない存在を置くことでした。

右京と同じ東大法学部の先輩・小野田公顕(岸部一徳)を官房長として警察庁に配置したのは脚本の輿水さんの発想です。

小野田と右京は特別な関係で、シリーズの中で時にユーモラスに、時に激しく対立しながら警察組織の裏側を描いています。

出典元:水谷豊自伝

「相棒」のシーズン1第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!」から登場する小野田公顕(岸部一徳)は、右京の元上司で特命係の誕生に関わったキーマンです。

小野田は庶民的な店で右京と密会し、意味深な会話を交わすことが多く、杉下右京を「おまえ」と呼び捨てにする唯一の人物です。

また、回転寿司で皿をレーンに戻さないよう注意しても忘れてしまうユニークな一面もあります。

チョッピー
杉下右京と小野田官房長の場面は、話の内容は真面目なことなのにユーモアがあって、いいね♪

「相棒」のシーズン化は好調なスタートをきりました。

そんななか、「相棒」シーズン1とシーズン2のなかで、今でも続いている出来事が二つあったんです。

それは、「相棒」の特徴とも言える決まり事!

  • 杉下右京は泣かない。
  • 杉下右京の長台詞。

 

この二つは、相棒シーズン22になっても引き継がれている、おおきな特徴です。

杉下右京は泣かない!どんなに悲しいシーンでも涙を流さない右京

シーズン2の第16話「白い罠」では、犯罪被害者と加害者、それぞれの家族の葛藤が描かれています。

刑務官の工藤(小野武彦)は、死刑執行を見守った殺人犯の娘、沙雪(前田愛)に、彼女が好きな画集を贈り続けていました。

そして、ある決意を胸に、最後の画集を渡すために沙雪に会いに行きます。

前15話に続く「相棒」国内初の遠方ロケで、北海道の雪原を中心に撮影が行われたました。

「ラスト近くの撮影では、胸にこみあげてくるものがありました。小野さんの芝居を見てい て、もう本当に泣きそうだった」

水谷が涙を堪えたのは、小様から札幌へ向かう列車の中のシーンだった。

死刑執行になんども携わった工藤は、加害者家族の深い悲しみを知り、自分の仕事を悔いる。

出典元:水谷豊自伝

刑務官の苦悩を描いた櫻井武晴の脚本には、次ようであったそうです。

小野と向かい合わせに座っていた寺脇は、感極まった様子で涙をにじませました。

「亀山君は、いくら泣いてもいいんです。

だけど、右京はどんなに辛くても泣いちゃいけない。

右京が泣くと違うことになっちゃうと思うのでね。

「あのときは気持ちがギリギリの状態とい うか、涙こぼさないように必死で壊えたんです。今でも思い出しますね」

出典元:水谷豊自伝

このシーンは実際の車両を使って撮影されたそうで、移り変わる車窓の風景も同時進行であった。

こんな感動的なシーンは、リアルな撮り方が効果的ですね。

この回は相棒でも名作に数えられる作品だと思います。

「いくつか先の停車駅で、前田愛ちゃんが待っていて、列車がそこに到着するまでの状況を 撮影し続けていたから、リアルで生っぽいんですよ」

絶望感を抱えた工藤は、沙雪の姿を発見し、自分が贈ったコレッジョの画集を彼女が抱え ているのを見て、胸を詰まらせる。

右京はそんな工藤に声を掛けた。

「どうやら、あなたの人生は否定されたわけではないようですね」

なにがあろうと泣かない右京と、涙もろい亀山の対比が際立つ回である。

出典元:水谷豊自伝

北海道ロケ電車内での撮影シーンは感動的でした!

杉下右京も必死で涙をこらえているのが、画面から伝わってきました。

のびお
この回から右京さんは泣かないということになったんだね!水谷豊さんの涙を必死にこらえている姿がみれた(笑)

「相棒」のもう1つの特徴が、杉下右京の長台詞です!

これが始まったのは、まだシーズン化する前の土曜ワイド劇場SPドラマ第2回のときからだったんです。

「相棒」杉下右京の長台詞が定番になった回!

シーズン1からシーズン2にかけて、杉下右京が事件の背景や謎を語るシーンが長くなってきました。

水谷豊さんが長いセリフをスムーズに演じられるので、脚本家も気兼ねなく書くことができるようになったのです。

しかし、水谷豊さんは、ときには十数ページにおよぶ台詞をどうやって覚えているのだろうか。

それ、歌舞伎役者の方たちにも聞かれることがあります。

あんな大変なことをどうしているのかと。

いやいや、僕にとっては歌舞伎こそが奥深く、計り知れない世界に思えます。

まず、台本は1度読んでざっと頭にいれたら、もう1度頭から読んで全体のイメージを作っておきます。

どのシーンからどう撮られても良いようにしておく。

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
相棒のラストのほうは、いつも右京さんの推理と説明の台詞が数分間続くよね!このれが共演者に相当なプレッシャーをあたえてるんだって(笑)

相棒の特徴の一つである、杉下右京の長台詞を言い始めたのは、プレシーズン第二話からです!

プレシーズン第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」生瀬勝久出演

プレシーズン第2話でロンドンの切り裂きジャックを模倣もほうしたシリアルキラー・朝倉禄郎を演じたのは生瀬勝久さんでした。

「恐怖の切り裂き魔連続殺人」の見どころは、水谷にとっても印象深いシーンだった。

ラスト近くで、右京が朝倉と対峙したときの、8分間にわたる長回しである。

「あれが「相棒」の長回しのきっかけになったシーンなんですよ。」

「右京と薫、朝倉の3人のシーンで、途中に回想が入りますが、実は8分以上しゃべり続けていたんです。」

水谷の台詞覚えのよさが、「相棒」の特徴とも言える長回しに繋がった瞬間である。

出典元:水谷豊自伝

「相棒」の長回しと同時に、長台詞も多用されるようになり、レギュラーだけでなく、げすとの俳優たちにもそうとなプレッシャーを与えていたそうです。

のびお
NGを出すんじゃないかというプレッシャーだよね。水谷豊さんが延々としゃべる最後のほうにゲストの台詞があるからね、自分が失敗したら迷惑かかると思ったら緊張するよ!

相棒の特徴である「長回し」と「長台詞」の始まりがわかりました。

そして、相棒シーズンがすすんでいき、相棒シーズン5の撮影中に「相棒」劇場版の話が出たそうです。

水谷豊と寺脇康文「相棒」劇場版への想い

水谷豊さんと寺脇康文さんは、いつか相棒を映画にしようと話し合っていたそうです。

「寺脇とは、いつか「相棒」を映画にしよう、と話していたんです。」

「それで、映画になるまではシーズンを引っ張ろうと思っていた。」

「和泉監督もやりたがっていたし、実現したのが、1作目になる【絶体絶命!42.195㎞東京ビックシティマラソン】ですね。」

「失敗する気はしなかったけど、たとえ失敗しても、チャレンジのけっかならいっそ

清々すがすがしいでしょ。

あのときやっておけばと後悔するのは嫌だった。

出典元:水谷豊自伝

都内で開催される大規模なマラソン大会を舞台に、右京と薫が無差別テロに立ち向かうストーリーが描かれます。

このストーリーは脚本家の戸田雅司さんによるもので、いくつもの緊迫したシーンが用意されていました。

2007年6月5日にクランクインした劇場版は、8月3日にクランクアップしたそうです。

役50日にで撮影された劇場版「絶体絶命!42.195㎞東京ビックシティマラソン」は2008年5月1日に公開されました。

観客動員数370万人、興行収入44億4000万という大成功を収めたんです!

興行収入44億4000万は、2008年上半期邦画部門ではナンバーワンでした。

チョッピー
この映画はTELASAで観たよ!面白かった

映画「相棒」で大成功を収めたこともあり、水谷豊さんはある決意を固めたそうです。

寺脇康文:「相棒」シーズン7で卒業へ!

水谷豊さんは「相棒」の映画も成功を収め、ドラマ「相棒」もシーズン6に入っていました。

そして、水谷さんは寺脇康文さんに次のように語ったそうです。

このまま続けていたら、ずっと僕の下でやっていくことになる。

今なら「相棒」の勢いがあるから、よそで主役ができる。

だから、いつまでもいちゃ駄目だ!と。

彼を主役にしてあげたいという思いがあったし、本人もやりたかったと思うから。

出典元:水谷豊自伝

寺脇康文さんにとってこの話は、予想外のことだったでしょう。

もっともっと水谷さんと一緒に「相棒」をやっていたいと思っていたことでしょう。

しかし、水谷豊さんは寺脇康文の将来のことを考えていたんです。

「相棒」の人気が落ちてから辞めたら、主役を掴むチャンスが少なくなるでしょ。

だから、いいところで出なきゃ駄目だ。

そして主役をやれ、と伝えたんです。

安住してはいけない、手遅れになる前に、覚悟を決めるように促したんです。

出典元:水谷豊自伝

寺脇康文さんは、最後まで「相棒」を辞めたくなかったでしょう。

水谷豊さんのバンパイアのころからのファンであり、俳優を目指すきっかけが水谷豊さんなんですから。

のびお
寺脇康文さんにとって、水谷豊さんは憧れだったわけだから、「相棒」を辞めることなんて想像もしてなかったよね。でも、水谷さんは寺脇さんの将来を考えて辛い選択をしたんだ。

寺脇康文:「相棒」卒業その後の活躍

寺脇康文さんは、相棒卒業後、主役での活躍は次の通りです!

1.「悲しいボーイフレンド」(草野陽花監督2009年)

2.「853 刑事加茂伸之介」(テレビ朝日系2010年)

3.「守護神ボディーガード・進藤輝」(TBS系12年~15年)

4.「信濃のコロンボ事件ファイル」(TBS系13年~17年)

5.「警部補・佐々木丈太郎」(フジテレビ系09年~16年)

6.「検事・沢木正夫」(テレビ東京系13年~16年)

 

寺脇さんは、その他にも多くの映画や舞台にも出演しました。

水谷豊さんは寺脇康文さんの活躍をみていて、次のように語っています。

色々やっていますね、そういう経験がすべて自分に返ってくるんです。

普段は思い出さないけれど、なにかのときに浮かび上がってくる。

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
寺脇康文さんが相棒を卒業して、映画やドラマ、舞台で活躍する姿をみて水谷豊さんもうれしかったんだろうね!

シーズン7は全19話で構成されていました。

寺脇康文さんが降板したあと「相棒」は10話残っていましたが、次の相棒が見つかるまるでは、一人だけの特命係で捜査することになりました。

「相棒」一人だけの特命係とその後の相棒

水谷豊さんは、一人だけの特命係のとき、忘れられない回が2話あるそうです。

一つが渡哲也さんとの共演、もう一つが岸恵子さんとの再会でした。

シーズン7第10話「ノアの箱舟」テレ朝開局50周年・記念元旦2時間半SP

水谷豊さんはシーズン7の第10話「ノアの箱舟」で渡哲也さんと共演することになりました。

「ノアの箱舟で」で渡が演じた法務大臣の瀬田は、小野田官房長(岸部一徳)を

通じて行方不明になった息子の捜索を右京に依頼する。

このとき、法務省官房長補佐官役を演じた田畑智子が同行して捜査をしたため、彼女が次の相棒ではないかと話題になった。

1時は女性の相棒説が取り沙汰されたものの、第18話「悪意の行方」で元特命係の陣川公平(原田龍二)が登場するや、原田が復帰するのではないかという説が流れる。

ファンの予想が入り乱れる状態がしばし続いた。

出典元:水谷豊自伝

亀山薫さんが抜けて、最初の回だからいろいろな話が飛び交ったんですね。

ところで、水谷さんは20代のころから渡哲也さんのファンだったそうです。

渡さんとの共演は「大都会」でのゲスト出演依頼でした。

大都会への出演は親友・松田優作さんから頼まれたからでした。

渡さんが石原プロ製作の「大都会」シリーズ((日本テレビ系列1976~79年)で黒岩刑事をやっていらしたとき、優作ちゃんもレギュラーだったでしょ。

優作ちゃんに「ちょっと出てよ」と頼まれて、ゲスト出演することになったんです。

ヤクザに利用されて罪を犯すボクサー役で、渡さんとの格闘シーンもあったんです。

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
水谷豊さんと渡哲也さんが共演したシーンみたい!どんなシーンだったの?

水谷さん若いね!渡哲也さんとの共演は記念の一つになったことでしょう。

渡哲也さんとの仕事はこの「大都会」以来だったそうです。

シーズン7第15話 「蜜愛」で岸恵子と再会!

「蜜愛」には岸恵子さんと国広富之さんが主要ゲストとして出演していました。

また、岸恵子さんと水谷豊さんが共演するのは、20代の頃に「赤い激流」で共演して以来、数十年ぶりのことです。

相棒シーズン715話岸恵子
出典元:TELASA相棒シーズン7・15話岸恵子

第15話 「密愛」/大学時代の恩師・悦子(岸惠子)に呼ばれ、彼女の山荘へとやってきた右京(水谷豊)。

借金取りに追われ離れの小屋にかくまっていた榊(国広富之)が自殺したため、その身元を調べて欲しいと悦子から依頼されたからだ。

しかし、右京は榊の死因は自殺ではなく他殺ではないかと言い始める。

出典元:TELASA

密愛みつあい」とはなんとも意味深なタイトルですね。

なぜこんなタイトルをつけたのでしょうか?

右京と宇佐美(岸恵子)の二人の会話が「密愛」のテーマに繋がっていました。

男には前科があって、女性をだまして金を奪うペテン師だった。

世間ずれしていえない先生が男の手管に引っ掛かったからと言って、責められるだろうか。

宇佐美先生は学生たちの憧れの人だったけれど、実は生まれ持った身体的なコンプレックスがあった。

それで人生を狂わせた女性を、右京は強く責めることはできないな、と思いながら演じていたのを覚えています。

岸さんは教え子の右京に対しての振る舞いと、犯罪者として右京と対峙するときの演じ分け方がとても見事で、感動的でした。

出典元:水谷豊自伝

悦子(岸恵子)は偶然に街で出会った榊(国広富之)の後をつけ真実を知っていまう。

のびお
岸恵子さんと水谷豊の2人芝居がほとんどなんだけど、どんどん引き込まれていったな!素晴らしい回だったよ。

相棒シーズン7の最終話から、2代目の相棒が登場しました!

2代目相棒 神戸尊かんべたける(及川光博)

神戸尊かんべたける(及川光博)は、警察庁警備局警備企画課課長補佐のキャリアという設定でした。

神戸尊の場合は、警察庁のエリートなので、右京と共通点があり、「エリート同士が相棒になって、何が面白いんだ」という声がでました。

「エリートでも落ちこぼれでも色々あるのに、一くくりする人が多いんですね。

だけど僕は、同じエリートでもこんなに違うんだという面白さが出てくるから、いずれ分かってもらえると思ていた。

なにより光ちゃんは凄いプレッシャーを感じていたはずなんですよ。

シーズン1から8年続いたチームに入ってくるわけですからな」

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
最初は必ず前の方がよかったって話は出てくるんだね、でもしばらくすると今度も良いよになるんだ!

シーズン7の最終話から登場して3年、神戸尊は右京の新しい相棒として多くの事件を解決してきました。

「相棒」のファンは亀山薫の卒業による喪失感を乗り越え、尊の活躍を応援してきました。しかし、シーズン10で神戸尊が番組を卒業することが発表されました。

神戸尊は、古巣の警察庁に異動するというかたちで特命が係を去りました。

のびお
「相棒」卒業は薫ちゃんが8年半、神戸尊が3年なので不仲説が出たんだよな。でも右京と尊は仲がよかった!

及川が3年で卒業したのは、スタート時から既定のことだった。

「光ちゃんは、歌手でもあるからコンサートのツアースケジュールが大変なんですよ。

それを削ったり、調整してこっちに来てくれるんです。

「相棒」のためにツアーを犠牲にするのも限界があるだろうし、こちらも出てもらっているという気持ちがあるので、3年くらい頑張ってもらえたら十分だと思っていた。

実際によく頑張ってくれました。

出典元:水谷豊自伝

及川光博さんは3年で卒業しましたが、「相棒」ファンにとって大切な人になっていました。

そして、特命係の「相棒」も3代目に入っていきました。

3代目相棒 甲斐亨かいとおる(成宮寛貴)

シーズン11から登場した甲斐亨かいとおる(成宮寛貴)は撮影が始まったときは30歳でした。

水谷豊は当時のことを次のように語っています。

僕は当時60歳だから、ダブルスコアの年齢差ですね。

彼の場合は何人かの候補者の中から選ぶときに、右京が一度若い人と組むのも面白いだろうということになって、年の差による化学反応も期待されました。

ナリ(成宮)のことは、強さと今にも壊れそうな繊細さを感じさせる、とても魅力的な若者だと思っていました。

実際のナリはユーモアと柔軟性を併せ持っていて、笑いの絶えないとても楽しい現場になりました。

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
3代目も成宮寛貴さんもかっこよかった!度の相棒もそれぞれ個性があって面白かったね♪

シーズン11も視聴率は好調でした、この結果に成宮寛貴さんは涙ぐんでいたそうです。

自分が出演して視聴率が下がったらどうしようと、心配だったのでしょう。

そんな、甲斐亨の父親は、警視庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二)という大物です。

亨は父親への反発心が強く、一切のコネを使わずに警官になった。

亨と香港で出会い、総領事公邸で起きた事件を解決に導いた右京は、亨を気に入り、峰秋に「ご子息を」と頼んで特命係に連れてきた。

出典元:水谷豊自伝

3代目相棒は杉下右京が気に入って連れてきたんですね。

そんな、甲斐亨かいとおる(成宮寛貴)も3年で卒業することになりました。

シーズン13 第19話「ダークナイト」で甲斐亨は卒業することになります。

最終話の「ダークナイト」は、ファンにとっては衝撃的な終わり方であり、賛否両輪の意見が飛び交った。

脚本は「相棒」のメインライター輿水泰弘こしみずやすひろである。

都内で警察の手が及ばない悪人たちに制裁を加える連続暴行事件が発生していた。

犯人は世間の注目を集め、「ダークナイト」と呼ばれるようになる。

はたして「ダークナイト」の正体は?

というストーリー展開にはならない。

ファーストシーンで、甲斐亨が犯人であることが明らかになっているからだ。

出典元:水谷豊自伝

甲斐亨は逮捕されることになり、特命係を卒業することになりました。

杉下右京は亨の上司であった責任を問われ、無期限の停職処分を受けることになりました。

成宮寛貴さんが「相棒」を卒業するにあたり、水谷豊さんは次のように語っています。

ナリの場合は、若い分、あまり長くこっちに縛っておくのもどうかという判断です。

俳優として他にやりたい仕事も当然あるだろうし、そういう意味での3年だったんですね。

それに常に先へ向かう「相棒」としては、これくらいのスピード感は必要かと。

出典元:水谷豊自伝

のびお
甲斐亨の卒業も衝撃的だったよね!でももっとショックだったのは成宮寛貴の芸能界引退だったな。

新たな活躍を期待しての卒業だったのだが、翌年、成宮寛貴は芸能界からの引退を発表した。

「残念でした。僕にはちゃんと連絡がありましたけどね。」

「こういうことになってしまいました、ありがとうございました、という挨拶が。」

「彼が自分で選んだ道ですからね。俳優ではなくてもいいんですよ。いい世界を持ってほしいと思いますね。」

「右京と同じように、僕も彼にはまた会える日が来ると思い続けています。」

出典元:水谷豊自伝

甲斐亨も3年で「相棒」を卒業し、次の相棒は誰になるのか?

相棒ファンの間では、いろいろな話で盛り上がっていましたが。

4代目の「相棒」は水谷豊さんが切望して選ばれたそうです!

「4代目相棒 冠城亘かぶらぎわたる(反町隆史)

4代目相棒は法務省からの出向でやってきた冠城亘かぶらぎわたるです。

演ずるのは反町隆史さんでした。

チョッピー
4代目の冠城亘は水谷さんが推薦したの?どんな理由なんだろう?

成宮のあとの4代目相棒に誰を選ぶか。模索していた時期のことだった。

「たまたま家でテレビをつけると、NHK土曜ドラマ「限界集落株式会社」の放送中でした。

関東地方の奥地、人口50人ほどになった限界集落の止村に戻ってきた男が、有機農業で村おこしに挑む話です。

5話で構成されたストーリーの何話目だったのか、目に飛び込んできたのはソリ(反町隆史の姿でした。

出典元:水谷豊自伝

「限界集落株式会社」15年1月31日から5話連続で放送されました。

主演は反町隆史。

共演者は谷原章介、長山藍子、松岡茉優まつおかまゆ寺田農てらだみのり平泉成ひらいずみせいなどでした。

なにげなく観ているうちに、僕はすっかりソリの芝居に魅せられてしましました。

ドラマが終わるとすぐにテレビ朝日の桑田潔くわたきよしプロデューサーに電話をかけて、ソリが

どれほど素晴らしい役者かを語りました。

興奮気味だったと思います。

そのあと、プロデューサーの皆さん全員が賛成してくれて、4代目の相棒に決まりました。

出典元:水谷豊自伝

相棒は3代目から4代目に代わりました。

甲斐亨は杉下右京が連れてきた相棒で、冠城亘は水谷豊さんが選んだ相棒だったんですね。

のびお
水谷豊さんは反町隆史さんをかなり気に入ったんだね、長く続いたもの。

冠城亘が相棒に登場したのはシーズ14でした。

それから二人の特命係はシーズ20まで続いたんです。

 

冠城亘(反町隆史)が相棒を卒業して、次の相棒に亀山薫(寺脇康文)が帰ってきました。

実に14年ぶりです!

まあ、水谷豊さんも最後の相棒は亀山薫と思っていたのでしょう。

ソリの結論が出たと同時に、次の相棒を誰にするかという話になるんだけど、僕の中ではずっと、この番組が終わるころには亀山がもう一回くるぞ、というイメージがあったんですよ。

プロデューサーのみなさんも、そういうことがおきたらいいな、と考えていることが分かった。

だから、相棒は4代目までで、5代目はいらないと思っていいました。

出典元:水谷豊自伝

水谷豊さんも1952年7月14日生まれで、2024年には72歳になりました。

あと何年相棒を続けてくれるのでしょう?

寺脇康文さんが戻ってきたことで、相棒も最終章に入ってきたことは確かでしょうね。

チョッピー
「相棒」も最終章に突入か、でも、薫ちゃんが戻ってきてくれたことは嬉しい♪

「相棒」卒業14年後 亀山薫 シーズン21で復帰!

反町隆史さんが卒業し、「相棒」は22年10月にシーズン21が始まりました。

第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」では、サルウィン共和国から帰国した亀山が右京と再会します。

だが右京とともに事件を解決した結果、サルウィン政府から危険人物と見 なされ、国外追放処分になる。妻の美和子も同様の処分だった。

そんな亀山に伊丹刑事が「警視庁に戻りたくないのか」と尋ねる。

表向きは犬猿の仲であ ったものの、彼の気持ちを確認した伊丹は、警察庁長官官房付(警察庁次長から降格)の甲 斐峯秋に面会し、土下座して亀山の復帰を頼んだ。

伊丹のおかげで特命係に復帰できたものの、亀山は捜査権のない嘱託職員という立場である。

出典元:水谷豊自伝

のびお
伊丹刑事やさしいね。表向きは犬猿の仲なんだけど、内面ではお互い認めてるんだよね。

亀山薫:第11話元旦スペシャル「大金塊」解決後に刑事として再雇用される!

亀山の待遇について、嘱託職員のままだと捜査に深く関わるのが難しかったため、11話の終わりに警視庁に正式な刑事として再雇用されることになりました。

これは、異例な措置そちで、元旦スペシャル「大金塊」で、国会議員に絡む事件を解決に導いたことへの褒美だったのかもしれませんね。

チョッピー
亀ちゃんの最後の言葉がかっこよかった!この言葉が国会議員の心に響いて刑事に再雇用されたんだ!
のびお
そうだよね、亀山薫は14年ぶりの復帰なんだけど、プレシーズンのころと全然変わらない!やっぱ、「相棒」は最高のドラマだよ!

杉下右京に変化⁈相棒シーズン21では犯人に怒るよりさと

杉下右京は犯人が自供したあとに、「〇〇のことが!許されるわけありませんよ!」

「〇〇だからと言って、そんなことが許されるわけないじゃありませんか!」とか、怒るシーンが結構ありましたが、シーズン21から変わってきたんです。

怒りの杉下右京から、さとす杉下右京に変わってきました

様々な事件に遭遇して、年月とともに心境に変化が起き たのか、シーズン21の右京は犯人 に怒るというより、さとすように語りかけることが多く、人格が円やかになってきたように映 る。

いつも特命係を邪魔者扱いする伊丹刑事に対してさえ、信頼感を露わにするのだ。

出典元:水谷豊自伝

第8話「コイノイタミ」では、伊丹刑事が人妻に横恋慕し、自宅に押し入るという暴挙に出ました。

だが、右京は捜査のごく初期の段階から、やむにやまれぬ事情があることを察知していたんんです。

あの、ド刑事の伊丹さんが横恋慕するには、それなりに理由はありますよね。

相棒シーズン21 第8話コイノイタミ
出典元:TELASA相棒シーズン21第8話コイノイタミ

伊丹が、なぜ自分を信じるのか、と右京に理由を尋ねると「あなたは伊丹さんです。 根っからの刑事です。あり得ない。」

ゆえにその暴走の裏には刑事の職を賭するに足る重大事件があると直感しました」と答えるのだ。

出典元:水谷豊自伝

チョッピー
今回は右京さんは怒らなかったね。優しく諭すように話していた。観ていて話に引き込まれちゃった♪

杉下右京が怒らくなったことについて水谷豊さんは次のように語っています

右京の怒りは、犯人の犯した罪の深さに比例するところがあります。

確かに以前よりは、怒りをぶつけなくなっているような気がしますが、それは人間的に右京のキャパがひろくなったのか、あるいは強く怒りをぶつけるほどの事件や犯人に遭遇する機会が少なくなっているのか、判断がつかないところです。

ですが、これからも究極の優しさと究極の怒りを追求していきたいと思っています。

出典元:水谷豊自伝

シーズン21は亀山薫(寺脇康文)が復帰したシーズンでした。

なんの違和感もなくシーズンが終了したのですが、水谷豊さんはシーズン21を次のように振り返っていました。

亀山君が14年振りに帰ってきた今シーズン。

確かに再開の感動はありましたが、それ以上に、亀山君も僕も、長い間離れていたことなど全く感じないまま、半年余りを過ごしたことの方が感動的だったかもしれません。

きっと離れていても、お互いの意識の中にはずっと存在していたのでしょうね。

まだまだ一緒にやって行けそうな嬉しい再会になりました。

出典元:水谷豊自伝

のびお
亀山薫が復帰してシーズン21の半年が終わって、僕も楽しんで観れた。たぶん相棒ファンも毎週楽しみだったんじゃないかな。最終章に入ってあと何シーズンやってくれるか分からないけど、最後まで見続けますよ(笑)

まとめ

「相棒」水谷豊と寺脇康文の出会いと別れそして再開!
「相棒」第一回2時間スペシャル杉下右京と亀山薫の出会い 初代相棒は刑事貴族2で一緒だった寺脇康文さん!
「相棒」シーズン1が好調スタート! プレシーズンの後のシーズン1も好調なスタート!
水谷豊と寺脇康文「相棒」劇場版への想い シーズン5が終わる頃、待望の映画の企画が決まった!
寺脇康文:「相棒」シーズン7で卒業 水谷豊さんの親心から、寺脇康文さんはシーズン7で卒業
寺脇康文:「相棒」卒業!その後の活躍 寺脇康文さん、「相棒」卒業後、主演で大活躍!
「相棒」一人だけの特命係とその後の相棒 寺脇康文さんが卒業後、2代目が神戸尊かんべたける(及川光博)3代目が甲斐亨かいとおる(成宮寛貴)4代目が冠城亘かぶらぎわたる(反町隆史)でした。共通点はみんな名前が「で始まりで終わる」ってすごい!
「相棒」卒業14年後 亀山薫 シーズン21で復帰! サルウィンから帰国後、復帰
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