『刑事貴族』は1991年4月から翌年の3月まで、全40話が放送された日本テレビ系列の金曜夜8時枠の刑事ドラマでした。
最初は舘ひろしさんが主演でスタートし、途中から郷ひろみさんに代わりシーズンワンが終了しました。
そこで、シーズン2をやることになり、主役をだれにしようかとなって、水谷豊さんに決まったんです。
『刑事貴族2』からは水谷豊さんが主役を引き継ぎました。
【刑事貴族2~3】水谷豊38歳~40歳まで出演
刑事貴族2は高樹沙耶❣💛💛 pic.twitter.com/wiqwpNLTmy
— 亀山💛右京 (@kameyama_ukiyou) April 23, 2023
刑事貴族2の本城慎太郎(水谷豊)は、架空の警察署「代官署」で働く刑事です。
本条(水谷豊)は血気盛んな性格で、やりすぎる捜査が多いため、何度も始末書を書いてきました。
たとえば、容疑者が自白するまで腕相撲で勝負を挑むこともありますし、変装が得意というユニークな一面も持っています。
彼の上司である刑事課課長を松方弘樹さんが、先輩刑事を地井武男さんが、そして後輩刑事を寺脇康文さんと高樹沙耶さんが演じており、このキャスティングは後の「相棒」シリーズを思い起こさせるものです。
刑事貴族 主役交代は石原プロの都合だった!
刑事貴族の主役交代は石原プロの都合があったのかもしれません。
舘ひろしさんが刑事貴族を主演していた頃、水谷さんはテレビ朝日系列の日曜夜8時枠で『ザ・刑事』に出演していたんです。
テレビ朝日の『ザ・刑事』の後番組が、石原プロの『代表取締役刑事』でした。
この番組は舘ひろしさんが主役で、結果として、日本テレビとテレビ朝日で主演俳優が入れ替わったような形になりました。
水谷豊さんは、刑事貴族2に出演していた当時を振り返り、次のように語っています。
「刑事貴族」は僕が38歳から40歳にかけて撮影していました。
思えば、あの頃はどう顰蹙を買うかを実践していた時期でした。
「豊にはどんどんいい顰蹙を買って欲しい」そう言ってくれたのは、「俺の愛妻物語」で初共演した藤岡琢也さんでした。
いい子でイエスマンの方が生きやすい世の中かもしれませんが、たとえ顰蹙を買おうと自分を貫くことでしか得られないものがある。
人間らしく生きること、それを芝居で表現できる役者になること、それらの大切なことを藤岡さんが教えてくれたのだと思います。
出典元:水谷豊自伝
刑事貴族2も人気で視聴率も好調!
刑事貴族2~3の本城慎太郎(水谷豊さん)
若手刑事たちを引き連れて、変装・おとり捜査、別の管轄で発生している事件の犯人を横からかっさらう、ペナルティーを設けた腕相撲で犯人を自供させたりと捜査方法=本城流捜査は無茶苦茶だけど、やっぱり“シメる時はシメる”からカッコいいんだよなぁ pic.twitter.com/vhrvbIY4Bn
— 孤独のディアマンテ (@555_reo) May 28, 2024
水谷豊さん主演の「刑事貴族2」の視聴率はシーズン1の12%から15%にアップしたんです。
「刑事貴族2」で水谷豊さんが演じる本城慎太郎の口癖は、「お恥ずかしいったらありゃしない」でしたね(笑)
このフレーズは、本城のキャラクターの軽妙洒脱な性格をよく表しています。
「相棒」の右京さんの片りんも垣間見えるシーン
本条刑事(水谷豊)が上司に必死に自分の思いを告げる姿と、語り口は「相棒」の右京さんに繋がっているなと感じますね(笑)
このとき水谷豊さんは40代に入った時期ですね、「相棒」まであと8年!
刑事貴族2NG大賞
刑事貴族2は刑事ものですが、コミカルな感じでとても楽しいドラマでした。
主演の水谷豊さんはじめ、松方弘樹、地井武男、高樹沙耶、宍戸開らの前作メンバーに加えて田中実、団優太の若手刑事が登場します。
さらにシリーズ後半では鳥越マリ、寺脇康文が加わり、名タッグが誕生しました。
刑事貴族2で寺脇康文と出会う!
数日前から「刑事貴族2、3」を見直してる。
この頃から既に寺脇康文氏との息がピッタリで笑ってしまう。 pic.twitter.com/5Yf6mTN7Hz— 孤独なペリカン100V (@qqpz3em9k) August 17, 2018
ドラマ「 相棒」で、杉下右京と亀山薫のコンビで息もピッタリの二人、「刑事貴族2」で出会ったんですよ!
その当時のことを水谷豊さんは次のように語っています。
「新しいレギュラーに決まった寺脇康文との顔合わせは、都内の、
とあるしゃぶしゃぶ屋さ んでした。プロデューサーが三人、 役者陣は僕の他にレギュラーの地井武男さん、鳥越マリ さん、田中実、宍戸開が参加しました。 寺脇は新入りなので、
遅れてはいけないと思い、集 合時間より早く来ていたようです。
僕が部屋に入り席に着いたところで、寺脇が緊張の面持 ちで近寄ってきて正座し、「寺脇と申す者でございます」 と頭を下げました。 まるで時代劇 のような言葉遣いに、僕は少し吹き出してしまいました。
後に寺脇曰く、緊張の余り、咄嗟 に口から出た言葉がそれだったと。 同時に「
俺は何を言っているんだ」と思ったそうです」 水谷より10歳下の寺脇は、水谷の初主演作「バンパイヤ」 を観たときからのファンだった という。 当時の水谷は16歳なので、寺脇はまだ小学1年生である。
「寺脇はそもそも、「松田優作と水谷豊に憧れて俳優を目指した」
と話していて、三宅裕司 さんが主宰するSET(スーパー・エキセントリック・シアター) の入団試験を受けたときも、優作ちゃんと僕の物まねで合格したと聞きました。 出典元:水谷豊自伝
刑事貴族3ラストシーン
まとめ
水谷豊さん主演の「刑事貴族2~3」は視聴率15%の好調ドラマでした。
本城慎太郎(水谷豊)のキャラクターが人気になったのでしょう。
ハチャメチャな刑事で、始末書の数は数えきれないそうです。
シーズン1の12%を3ポイントアップさせました。
シーズン2の後半から寺脇康文さんが加わり、二人の息の合ったシーンが見どころです。
刑事貴族には高樹沙耶さんも出ていたので、相棒に繋がる出会いがあったのでしょう。