【画像】役所広司の若い頃から現在までの画像と出演作を時系列でご紹介!

役所広司20代と現在
役所広司20代と現在

役所広司さんは、映画やテレビドラマ、舞台、そしてテレビCM と大活躍している俳優です。

そこでこの記事では、役所広司さんの若い頃から現在までの活躍を時系列でご紹介していきます。

役所広司20代画像
役所広司20代画像

役所広司さんは、千代田区役所職員から俳優に転身したことで有名ですが、無名塾の入塾試験で気絶するというハプニングが⁉

いったい何があったのでしょう。

役所広司:無名塾応募2次試験で気絶⁉

役所広司さんについて恩師である仲代達矢さんは次のように語っています。

役所広司、無名塾入塾試験で失神
役所広司、無名塾入塾試験で失神

役所は入塾試験で、最初はあまり目立ちませんでした。

次の2次試験の課題は、どれだけ大きな声を出せるかなを見るために、「山の中で遭難し、生死の境にいる。『お~い!誰かァ!』と思い切り叫べ」でした。

これじゃあ絶対助からないなと思うくらい小さな声の者もいるなかで、役所は絶叫するあまり失神。「おい。大丈夫か!」と、こちらが慌てました。

入塾後もまじめに一生懸命やっていましたが、4~5年はなかなか売れませんでした。

役所広司という芸名は、私がつけました。

無名塾に来る前、彼は千代田区役所の土木工事課に勤めていたので「役所工事」いいと考えたのですが、ザ・ドリフターズに仲本工事さんがいらっしゃっるため、本名の広司にしました。

出典元:仲代達矢・からだひとつ

役所広司さんはこの無名塾で鍛えられ、デビューしてから多くの作品に出演してきました。

役所広司さんの無名塾応募から現在に至るまでの歩みは、まさに“俳優人生の教科書”とも言えるほどドラマティックです。

以下に、彼の軌跡を時系列で詳しくご紹介します。

のびお
役所広司さんはいいよね!出演している作品はつい観ちゃうね。
チョッピー
すごく魅力があるよね♪

🎭 役所広司さんの俳優人生:無名塾から現在まで

年代 出来事・活動内容
1956年 長崎県諫早市に生まれる。高校卒業後は上京し、東京都の千代田区役所に勤務。
1978年頃 22歳のとき、映画『俺たちの交響楽』を観て仲代達矢さんに感銘を受け、俳優を志す。無名塾のオーディションに応募。
1979年 無名塾に入塾。仲代達矢さんの直接指導を受けながら、演技の基礎を徹底的に学ぶ。同期には若村麻由美さんなどがいる。
1980年代前半 舞台を中心に活動。無名塾の公演で経験を積みながら、テレビドラマや映画にも徐々に出演。
1983年 NHK大河ドラマ『徳川家康』で本格的なテレビデビュー。以降、時代劇や現代劇で存在感を発揮。
1990年代 映画『シャブ極道』『CURE』『失楽園』などで主演を務め、演技力が高く評価される。
1996年 映画『Shall we ダンス?』が大ヒット。国際的にも注目される俳優となる。
2000年代以降 『十三人の刺客』『孤高のメス』『清須会議』など、重厚な役柄を多数演じる。
2010年代 海外作品にも出演。『バベル』『沈黙 -サイレンス-』などで国際的な評価を得る。
2020年代 映画『すばらしき世界』(2021年)で元殺人犯役を演じ、実在モデルの人生に寄り添う演技が話題に。
現在 日本映画界を代表する俳優として、映画・舞台・CMなど幅広く活躍。後進の育成にも関心を寄せている。
チョッピー
役所広司さんは無名塾の1期生なんだね、若村麻由美さんや益岡徹さんなんかが後に続いたんだね♪

🌱 無名塾での学びと影響

  • 無名塾は仲代達矢さんが主宰する俳優養成所で、「生涯修業」を理念に掲げています。
  • 役所さんは、区役所勤務という安定した職を辞してまで無名塾に飛び込んだことで、俳優としての覚悟と情熱を示しました。
  • 仲代さんの厳しくも温かい指導のもと、舞台での身体表現や感情の深掘りを徹底的に鍛えられました。
  • 無名塾出身者としては、益岡徹さん、若村麻由美さん、滝藤賢一さんなどもおり、役所さんはその中でも最も成功した塾生の一人とされています。

 

役所広司さんの人生は、まさに「遅咲きの本物」。

無名塾という厳しい環境で鍛えられたからこそ、彼の演技には“生きた人間”の深みがあります。

役所広司の現在
役所広司:VIVAN

役所広司さんは、ジャンルを超えて多彩な役柄を演じてきた名優です。以下に、映画とドラマの代表作を分けてご紹介します。

のびお
大器晩成って言葉があるけど、役所広司さんはまさにだよね!年を重ねるほど魅力がアップしたね。

🎬 映画の代表作

作品名 公開年 内容・特徴
Shall we ダンス? 1996年 社交ダンスを通じて人生を見つめ直す中年男性を演じ、国際的にも高評価。役所さんの代表作として知られる。
失楽園 1997年 禁断の恋を描いた話題作。大人の恋愛映画として社会現象に。
CURE 1997年 黒沢清監督による心理サスペンス。謎めいた犯人役で圧倒的な存在感を示す。
バベル 2006年 ブラッド・ピットと共演。国際的な評価を得た作品で、役所さんは日本パートの中心人物を演じた。
孤狼の血 2018年 暴力団と警察の抗争を描くハードボイルド作品。第43回報知映画賞主演男優賞受賞。
三度目の殺人 2017年 是枝裕和監督作。福山雅治と共演し、謎めいた殺人犯役で観客を魅了。
すばらしき世界 2021年 実在の元受刑者をモデルにした社会派ドラマ。役所さんの人間味あふれる演技が絶賛された。
のびお
役所広司さんが出演した映画は記憶に残るものが多いよね!

📺 ドラマの代表作

作品名 放送年 内容・特徴
徳川家康(大河ドラマ) 1983年 織田信長役で注目を集める。時代劇俳優としての地位を確立。
陸王 2017年 老舗足袋業者の社長役。池井戸潤原作の感動ドラマで、熱い演技が話題に。
VIVANT 2023年 堺雅人、阿部寛らと共演した冒険サスペンス。謎多き人物を演じ、物語の鍵を握る存在に。
いだてん〜東京オリムピック噺〜 2019年 宮藤官九郎脚本の大河ドラマ。日本のオリンピック史を描く。
チョッピー
ドラマも良かったな♪

役所広司さんは、静と動、善と悪、庶民から権力者まで、幅広い役柄を演じ分ける“変幻自在の名優”です。

役所広司さんの演技スタイルは、まさに“変幻自在”という言葉がふさわしいものです。

彼は役柄に応じて演技の質感を大きく変えることができる俳優であり、観る者に「本当にこの人があの役を演じていたのか?」と思わせるほどの幅広さと深みを持っています。

以下に、役所さんの演技スタイルの特徴を詳しくご紹介します。

🎭 役所広司さんの演技スタイルの特徴

1. 役に“憑依”する没入型アプローチ

  • 役所さんは、役柄の背景や心理を徹底的に掘り下げ、まるでその人物が実在するかのように演じます。
  • 映画『CURE』では、言葉少なで不気味な犯人像を、表情や間の取り方で表現。セリフよりも“空気”で語る演技が印象的です。
役所広司 キュア
出典元:Amazon キュア

2. 日常性と非日常性の融合

  • 『Shall we ダンス?』では、平凡なサラリーマンがダンスに目覚める姿を、自然体で演じながらも、内面の変化を繊細に描写。

  • 彼の演技は、観客に「この人、近所にいそう」と思わせるリアリティを持ちつつ、物語の中で非日常へと導いてくれます。

3. 静と動のコントラスト

  • 孤狼の血』では、暴力団との癒着を疑われる刑事役を、荒々しさと冷静さを交互に見せながら演じ、緊張感を生み出しました。
虎狼の血 役所広司
出典元:Amazonprime虎狼の血 役所広司
  • 一方で『すばらしき世界』では、元受刑者の繊細な心の揺れを、静かな語り口と目の演技で表現。

4. 声と間の使い方が巧み

  • 役所さんは、声のトーンや話すテンポを自在に操ります。低く抑えた声で威圧感を出したり、ゆっくりとした語りで哀愁を漂わせたり。
  • セリフの“間”を大切にし、沈黙の中に感情を込める演技が多く見られます。

5. ジャンルを問わない柔軟性

  • コメディ、サスペンス、時代劇、社会派ドラマ、国際映画まで幅広く対応。
  • どんなジャンルでも“役所広司らしさ”を押しつけず、作品世界に自然に溶け込むのが彼の強みです。

🌏 海外でも評価される演技力

  • 『バベル』『沈黙 -サイレンス-』などでハリウッド作品にも出演。

 

  • 言語や文化の壁を越えて、表情や身体表現で感情を伝える力が高く評価されています。

役所広司さんの演技は、まるで“人間の奥行き”そのもの。彼が演じることで、脚本に書かれた人物が血肉を持ち、観客の心に残る存在になります。

 

役所広司さんの演技スタイルは、他の名優たちと比べても独自性が際立っています。ここでは、彼のスタイルをいくつかの代表的な俳優と比較しながら、その特異性を浮き彫りにしてみましょう。

🎭 役所広司さんと他の俳優の演技スタイル比較

俳優名 演技スタイルの特徴 役所広司さんとの違い
仲代達矢 重厚で舞台的。台詞回しや所作に“様式美”がある。 役所さんは仲代さんの薫陶を受けつつも、より“生活感”や“自然体”を重視。
渡辺謙 国際派。強い意志や威厳を感じさせる演技が多い。 役所さんは威厳よりも“人間臭さ”や“弱さ”を繊細に表現する傾向が強い。
佐藤浩市 男臭さと繊細さを併せ持つ。感情の起伏をダイナミックに描く。 役所さんは感情を“沈黙”や“間”で表現することが多く、より静的な演技が得意。
西田敏行 コメディとシリアスを自在に行き来。感情表現が豊か。 役所さんは笑いや涙を“抑えた演技”で引き出すタイプ。余韻を大切にする。
香川照之 表情や身体表現が濃密。緊張感のある演技が持ち味。 役所さんは“空気を操る”ような演技で、観客の感情を静かに揺さぶる。

 

🌟 役所広司さんの独自性

  • “演じている”感を消す技術
    彼の演技は、まるでドキュメンタリーを見ているかのような自然さがあります。観客が「この人は本当にこういう人生を歩んできたのでは」と錯覚するほど。
  • “余白”のある演技
    感情を全面に出すのではなく、観客に“想像させる”余地を残す演技が多いです。これは舞台出身者ならではの“間”の使い方とも言えます。
  • ジャンル横断性
    コメディから社会派、時代劇、国際映画まで、どんなジャンルでも“役所広司”を押し出すことなく、作品世界に溶け込む柔軟性があります。

役所広司さんは、他の俳優が“色”を強く出すのに対し、“無色透明”でありながら深みを持つ稀有な存在です。まるで水のように、器(作品)によって形を変え、観客の心に染み渡る演技をする俳優だといえるでしょう。

 

次に役所広司さんの演技に影響を与えた人たちについて、深堀してみましょう。

役所広司さんの演技に最も大きな影響を与えた人物は、仲代達矢さんです。

🎭 仲代達矢さんからの影響

  • 役所さんは、仲代達矢さん主演の舞台『どん底』を観て感銘を受け、俳優を志すようになりました。
  • その後、仲代さんが主宰する無名塾に応募し、200倍の倍率を突破して入塾。仲代さんの直接指導を受けながら、演技の基礎を徹底的に学びました。
  • 仲代さんは舞台的な様式美を重んじる演技スタイルですが、役所さんはそこから出発しつつも、より“自然体”で“生活感”のある演技へと進化させています。

🎥 その他の影響

  • 伊丹十三監督:映画『タンポポ』などで役所さんを起用し、日常と非日常の境界を描く演技に磨きをかけました。
  • 今村昌平監督:『うなぎ』での共演を通じて、人間の業や弱さを深く掘り下げる演技を体得。
  • ヴィム・ヴェンダース監督:『PERFECT DAYS』では「彼こそが俳優である」と絶賛。役所さんの“静かな演技”が国際的にも評価されました。

🧭 役所さん自身の言葉(要約)

  • 「演技とは、自分を消して役に生きること」
  • 「仲代さんの背中を見て、俳優とは何かを学んだ」
  • 「監督との対話が、演技を深める鍵になる」

 

役所広司さんは、師である仲代達矢さんの“魂の演技”を受け継ぎながら、自らのスタイルを築き上げた俳優です。その演技は、まるで“人間の奥行き”を映し出す鏡のよう。

役所広司さんが自身の演技論について語った貴重なインタビューがいくつかあります。

特に注目すべきは、映画『PERFECT DAYS』に関連したインタビューです。

🎤 映画『PERFECT DAYS』における演技論インタビュー(2023年)

🧠 「演じるその人の気分を背負ってないと仕事ができない」

  • 役所さんは、演技において「自分」ではなく「役の気分」に入り込むことが重要だと語っています。
  • たとえば、清掃員・平山を演じる際には「平山さん、どうするんだろうな」と自然に考えるようになったそうです。

🕊️ 「映画って自由な発想ですべき」

  • 映画は説明的でなくてもよく、伏線がなくてもいい。
  • 「人生は誰も、何も説明的でもないし、伏線もない。何が起こるかわかんない」と語り、リアリズムへの共感を示しています。

🕰️ 「100年後に観ても古くならない映画に出たい」

  • 小津安二郎監督の作品を例に挙げ、「若い頃は何が面白いのかわからなかったが、年齢を重ねて深みを感じるようになった」と述べています。
  • 『PERFECT DAYS』もそうした“時を超える映画”であってほしいと願っているそうです。

🎬 セリフの少ない役へのアプローチ

  • 平山役はほとんどセリフがないため、「覚える作業はなかった」と語りつつも、シナリオの流れから「どうやってここに至ったのか」を丁寧に構築したとのこと。

🔗 インタビュー全文・映像はこちら


役所広司さんの演技論は、派手さよりも“生きた人間”をどう描くかに重きを置いています。

役所広司さんは『PERFECT DAYS』だけでなく、他の作品でも演技哲学や監督との対話について深く語っています。以下に、彼の言葉や姿勢を掘り下げてご紹介します。

🎬 他作品における演技哲学と監督との対話

🧩 「役の人生を自分で想像する」

  • 役所さんは、役づくりにおいて「監督にすべてを聞くのではなく、自分で考えた物語をまず演じてみる」ことを重視しています。
  • 若い頃の監督たちは「それを考えるのはあなたの仕事でしょう」と言う人が多く、役所さんはそのスタイルに慣れていると語っています。

🗣️ 「違和感があったら、できるかぎりなくす」

  • 台本に書かれていない部分でも、人物の“匂い”を感じ取り、違和感があれば自分で修正する。
  • これは、役所さんが“生きた人間”として役を成立させるための重要なプロセスです。

🎥 ヴィム・ヴェンダース監督との対話(『PERFECT DAYS』)

  • ヴェンダース監督から「Who is Hirayama?」というメモを渡され、平山という人物の精神的な背景を探る手がかりにしたそうです。
  • 役所さんは「演じるその人の気分を背負ってないと仕事ができない」と語り、役の感情に寄り添うことを何より大切にしています。

🕰️ 小津安二郎監督への共感

  • 若い頃は小津作品の魅力がわからなかったが、歳を重ねて「深みがある映画だと気づいた」と語っています。
  • 役所さんは「100年後に観ても古くならない映画に出たい」とも述べており、時を超える作品への憧れが演技哲学に通じています。

🎭 役所広司さんの演技哲学の核心

  • 自分を消して役に生きる:演技とは“自分を見せる”のではなく、“役を生きる”こと。
  • 説明より余白:観客に想像させる余地を残す演技を好む。
  • 監督との信頼関係:監督の意図を汲みつつ、自分の解釈をぶつけることで作品を深める。

こうした姿勢は、役所さんが“演技の職人”と呼ばれる所以でもあります。

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