「けりをつける」「かたをつける」意味の違いは?例文を使って解説

「けりをつける」と「かたをつける」という表現があります。普段なにげなく使っている言葉なのですが、使い方を説明してと言われると「??」

ちょっと考えますよね(^^

これは「物事にけりをつける」「問題にかたをつける」といったように使っていきます

では、それぞれの意味についてしっかりと理解していますか?
この記事では二つの表現の意味について学んで行きたいと思います。

「けりをつける」・「かたをつけるの」意味と違いは?

けりをつける・かたをつけるって終わらせるって意味なんですが、

使い方で多少違いがあるのでしょうか。

 

1、「けりをつける」・・・簡単に決められない物事、行き詰っていた出来事などを、何らかの結論を出して終わらせること。

2、「かたをつける」・・・関わっている物事に何らかの結論を出して終わらせること

「けりをつける」と「かたをつける」はどちらも「物事を無事に終わらせること」を表します。

どちらも同じように使えますが、「かたをつける」は特に金銭的に物事を解決させる場合に使います。

つぐみ
「かたをつけ」るが金銭的な物事の解決の場合に使うというのは初耳!

「けりをつける」の意味と使い方

つぐみ
けりをつけるの意味、もう少し詳しくおしえて

はい、分かりました、すこし詳しく説明していきますね。

「けりをつける」の意味は「簡単に決められない物事を、何らかの結論を出して結末をつけること」です。

「けり」は「物事の最後」「つける」は「ある状態にさせること」を意味するんです。

「けり」は和歌や短歌などで「◯◯けり」といったように助動詞「けり」で締めていたことから、物事の終わりを「けりをつける」と表すようになりました。

また、日本文学では「そもそも」と語り始めて、最後に「けり」で終わらせることからきているとも言われています。

「ケリをつける」「けりを付ける」と表すこともできます。「蹴りをつける」とするのは誤りなんですよ。

主には「◯×にけりをつける」という形で用います。

簡単に決めることができない事柄や解決できない問題に、決着をつけて終わらせることを表現する場合に「けりをつける」を使うことが多いようです。

けりをつける例文

途中にトラブルがあったものの、物事を無事に終えようと決めた時に使うのが、次のような使い方になります。

例えば、「雑用が余計だったけど、今週中に依頼された仕事にけりをつけなければいけない」このような使い方だと、「今週中に仕事を終わらせなければいけない」という意味になります。

その他に、例文をみてみましょう。

【例 文】

☑そろそろ論争にけりをつけないと、締め切りに間に合わない。

☑早くけりをつけたいが、仕事が難しくなかなか簡単にはいかない。

☑今日こそ勝負にけりをつけたいと臨んだ試合だったが、ライバルとは引き分けだった。

☑そろそろ事件にけりを付けないと、お蔵入りしてしまう。

☑終了時間が迫ってきた、その件についての議論にけりをつけて、結論を出すべきだ。

☑長い間もめている問題に、今日こそ話にけりをつけるつもりだったがやはりだめだった。

☑やっと未解決事件にけりをつけることができた。それは決定的な証拠が見つかったからだ!

「けりをつける」の意味と使い方、だいたいお分かりになったでしょうか?

普段なにげない会話のなかで使っている言葉ですが、意味を知ると知識をして人に教えることができますね。

では、次に「かたをつける」の意味と使い方をみていきましょう。

「かたをつける」の意味と使い方

つぐみ
ねぇねぇ、かたをつけるも、もう少し詳しくおしえて

はい、それでは「かたをつける」について解説していきますね。

「かたをつける」の意味は「物事をしっかりと処理すること、解決すること」です。

「かた」は「物事の向き、結末」「つける」は「ある状態にさせること」を意味します。

「片をつける」「方をつける」「かたを付ける」「カタをつける」と表すこともできます。

元々は「方をつける」と表していましたが、「片付ける」という言葉から「片をつける」と表すことが多くなりました。

日常会話で、「部屋を片付ける」「たまった書類を片付ける」「衣服を片付ける」

などに使う「片付ける」は「物事の解決を図ること」を意味します。

ここでは主に「◯◯でかたをつける」「△△にかたをつける」というつかいかたをします。

自分に降りかかった出来事をしっかりと処理して答えをはっきりと出すことです。

そしてなんらの結論を出すことを表現する場合に「かたをつける」を使います。

例えば、「事故トラブルをお金でかたをつける」だったら「事故をお金で解決した」という意味になります。このように、「かたをつける」は、金銭的に物事を解決する場合に使うことが多いです。

「かたをつける」例文

かたをつける例文をみていきましょう。

【例 文】

☑明日こそ親戚のおじさんにはっきりと言って、「かたをつけ」なければならない。

☑不祥事をお金で「かたをつけ」ようとしたが、こんどは上手くいかなかったようだ。

☑最終的になんでもお金で「かたをつけ」ようとするのはどうかと思う。

☑その揉め事に「かたをつける」ことができるのは、お金を出して示談に持って行くしかないよ。

☑過去のことをしっかりと「かたをつけて」から、結婚を考えたい。

☑あの人はお金で「かたがつかなかった」ので、裁判になったみたいだ。

☑その仕事はそろそろそ「かたをつけない」と、次の段階に進むことができないよ。

こんな感じの使い方をしていきます。

お分かりになりましたか?「けりをつける」「かたをつける」の意味と使い方、

物事に問題やトラブルにあった時につかうことが多そうですね。

まとめ

けりをつける、かたをつけるの意味と使い方をお話してきました。

けりをつけるは、物事に結論をだす!終わらせる時に使う言葉でした。

かたをつけるは、物事の「方向性をきめ、収める」そんな使いかたが多いようです。

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