「では」と「でわ」正しいのはどっち?正しい使い方と子供に聞かれたときの教え方を解説

文章にする時に、「では」と「でわ」で、どっちだっけ?と思うことないですか?

「では、次の説明をします」なのか?

「でわ、次の説明をします」なのか?

大人なら理解できていることも、子供が作文を書く時にこんなこと聞いてきたらどうしますか?

「ねぇママ、「ではとでわ」はどっちつかうの?」

 

これはしっかりと説明できるようにしておいた方がいいですよね。

 

ということで、今回は「では」と「でわ」の意味の違いや正しい使い方について解説していきます。

また、「では」「でわ」以外の、まぎらわしい「は」と「わ」の正しい使い方を例文で紹介します。

「では」と「でわ」正しいのは?

結論から言います「ではとでわ」正しいのは?

では」:正解

「でわ」誤り

正しいのは「では」を使うことなのですね。

 

でも意味と違いってなんなのでしょう?

それでは、「では」と「でわ」の意味などについて、さらに詳しく調べてみましょう。

「では」と「でわ」の意味と使い方

 

「では」は接続語であると覚えておきましょう。

【では】(接続語)

さぁ最初に「では」の接続語の意味と使い方から説明します。

「では」は次のような時に使われていきます。

1,「意見が合意しない場合などに、そういうわけなら」と代案を示すときに使います「それでは、こうしよう」と結果を示します。

2,区切りをつけるときに使います。「それでは、またにしましょう。」

 

このように意味が2種類ありますので、似ているのですが順に説明しますね。

「では」=「そういうわけなら」

「では」は、「それでは」の略で「そういうわけなら」ということです。

意見が合意しない場合などに、次の案を提案するときなど使いますね。

家族でこんな会話ないですか?

「今日は夕食は外食にしよう」

「私は焼き肉」(^^)「私はスパゲッティ」(^^)/「僕はハンバーグ」(^^♪

こんなことありますよね。

では、全部たべられるバイキングレストランにしよう!」

 

この「では」は、「そういうわけなら」や「そういった事情ならば」といった言葉に置き換えることができます。

「では」を区切りに使う

「では」、「終わりにしましょう」など区切りをつける時に使う

このときの「では」ある行動などをやめさせたり、方向転換したり、

ある時点での「区切り」のために使います。

使い方としては次のように使います。

「では、そろそろ始めましょう」

「では、この辺で終わりにしましょう」

「では、ここからは次の議題に移ります。」

「今日はここまでにしましょう。では、また明日続きを!」

 

といった使い方をします。

ある行動や議論などの切り替わる時に使用するということですね。

この「では」は、「それでは」に置き換えることができます。

今までの説明で「では」の使い方はお解りになったかと思います。

なるほど、普通に使っている言葉だけど、子供に説明するときには「では」には

2つの意味あるということ教えないとだめですね(^^)

 

「は」と「わ」文章で使う時の役割

さらに詳しく「は」と「わ」の役目について解説していきます。

「は」と「わ」の使い分けを理解するためには、

まずは文章で使われれる時の、それぞれの役割について知っておく必要があります。

 

「は」「わ」この2つのそれぞれの役割はコレ!

「は」・・・・・助詞

「わ」・・・・・終助詞

 

助詞と終助詞の違いってなに?どちらも中学校で習うものですが、すっかり忘れていました(*_*;

助詞と終助詞の違い、小学生の子供にどう説明すればいいのでしょうか。

「は」「わ」それぞれどういった役割なのかを解説しますね。

「は」の役割は助詞

助詞とは?

品詞の一つ

品詞には名詞、動詞、形容詞、形容動詞、助詞、助動詞、副詞、連体詞

接続詞、感動詞、代名詞の11種類になります。

 

付属語のうち、活用のないもの

助詞は文中での用法によって形が変化しないため、活用がありません。

助詞は単独で文節を形成することはできず、必ず他の語の後に付いて文節を構成します。例えば、「本ある」「心配するな」の「」が助詞で

これに対して、同じ付属語である助動詞には活用があります。つまり、助詞と助動詞の違いは、活用の有無です。

 

☑常に、自立語または自立語に付属語の付いたものに付属し、
その語句と他の語句との関係を示したり、口で言ったことに一定の意味を加えたりする

 

「わ」の役割は終助詞

終助詞とは?

助詞の一種で、文末に用いられ、さまざまな意味や感情を表します。終助詞「わ」もその一つです。以下に詳しく説明しますね。

  1. 軽い決意や主張を表す終助詞
    • 例: 「もう忘れてしまった わ」「わたしも出席する わ」
    • 主に女性が使うことが多いです。
  2. 驚き・感動・詠嘆の意を表す終助詞
    • 例: 「この問題、難しいです ね」「あなたが犯人です ね」
    • 話し手が知っているべき情報を示す場合や、確認を求める場合に使います。

終助詞「わ」は、発話が話し手の個人的な考えや感情であることを示す役割もあります。また、女性語とされることも多く、軽やかなトーンで使われます。

 

「は」「わ」の役割の違いが分かってきました。

☑「は」・・・・言葉と言葉をつなぐ役割

☑「わ」・・・・文章の最後に置いて強調させる役割

簡単に言うとこのようになります。

 

「は」と「わ」の文例

あとはどんな文例があるかですね、では次に文例で解説していきます。

「は」と「わ」の使い方文例

「は」の使い方は、
「私は~」「これは~」のように前後を接続するような時に使います。

例えばこんなときの判断基準になります。

☑ならでは

☑ならでわ

これどちらを使うの?

なんて迷った時に上記の文は文と文を繋ぐ時に使いますよね。

☑日本ならでの習慣があります。

☑日本ならでの習慣があります。

正しいのは「日本ならではの習慣があります」でしたよね。

 

文と文を繋ぐ時につかうので「は」を使うのが正しいと分かります。

 

それに対して「わ」は

「~したわ」
「疲れたから寝るわ」のように、
文章の最後に付け加えて話し言葉のようにするのが役目です。

例えばこんな時に使います。

☑これだけ有れば十分だ、ありがと。

☑お、ダウンロード終わったっ。

☑ったく、やってらんねぇ

☑俺がやっとくわ。又は私がやっとく

☑ほんと、助かるー。

☑やっぱ自宅作業楽だ

☑寝る時が一番幸せだ

 

会話中に何気なく使っている言葉ですが、文章にするとこのようになるので、

正しく日本語を使う為には大切な知識なのでしっかりと理解しましょう。

 

これで「は」と「わ」の使い方、子供にこれで説明できるでしょう。

最後に「は」と「わ」について、例外的な使い方があるのでご紹介します。

「は」と「わ」の使い方・例外的な文例

さぁ続いてなにごとも例外的なものってあるので、少し分かりにくい応用編を紹介します。

「は」と「わ」少し分かりにくい例外文

なにごとも例外的なものはあるもので、「は」と「わ」の使い方でもあるので、覚えておきましょう。

挨拶のなかで、「こんにちは」と「こんにちわ」というのがあります

会話の中では「こんにちわ」と言いますよね。

でも文章にする時は「こんにちは」です

「こんにちは」

☑「こんにちわ」誤

 

これは何故かというと次のような理由があります。

「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがですか?」という挨拶を省略した言葉が「こんにちは」です。

こんな話がありますよ、幼稚園児が次のように先生に聞いてきたそうです。

先生、文章にするとき「こんにちは」なのに、

何故しゃべる時は「こんにちわ」というの?

それはそのような決まりになっているからよ(‘_’)

 

このように説明されたらしいのですが、この子は納得できなかったので、小学校に上がるまでは、

挨拶するときは「こんにちは」と言っていたそうです(>_<)

今日わ(こんにちわ)」は文の終わりにつくので「わ」になるのですが、元々は「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがですか?

の省略語なので、文章にするときは「こんにちは」が正しいわけなのです。

 

そうなんですね、このように説明されたら、子供もあいさつで「こんにちは」なんて言わなかったのにね(*_*;

先生しっかりしてくださいね^^

さぁ「は」「わ」について調べたら色々なことが分かりました。

海外の人達が日本語を学ぶときにまぎらわしい言葉っていろいろありますよね。

日本人でも???の時があるのだから、ホント日本語って奥が深くて難しい(>_<)

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まとめ

「では」と「でわ」の意味の違いや正しい使い方についてお話してきました。

最後にもう一度いいますね、「でわ」は間違いなので使ってはいけません。正しくは「では」です。

「では」は、「それでは」という意味です。

「それでは」が省略されて「では」になりました。